バウムテストとは


ドイツの心理学者コッホが創案した「バウム・テスト(樹木画法)」
上手く表現出来ない内面や、隠された深層意識を「絵」に例えて具体化する「描画法」の一種で、文字通り被験者に「樹木」を描かせる心理検査です。
「バウム・テスト」は、筆跡学や空間象徴論に依拠した仮説に基づいており、
その枝ぶりや葉の形状、根や幹の様子、実の数、更にはその描き進め方等から、被験者の人格や心理状態を読み取ることが出来ます。

また、その「樹」の紙面上の位置や大きさ、地面との関係など、周りの世界を書き足すことで、家庭環境や世界観が分かります。


コッホの前身として、ユッカーの研究成果やユングの「哲学の樹」論文などが挙げられますが、体系化の実績をもってコッホ創案と書かせていただきました。
また、正確には「バウムテスト」=心理検査、「樹木画」=心理療法と分別する見方もある一方、「バウム」に世界を描き足すことは「HTP」や「風景画」の領分に属したり、あるいは教示や施行の手段においてもクライエントに即したバリエーションが存在します。

本HPは「樹が人のこころを写す」という不思議で興味深い事実を分かりやすくご紹介することで、本公演に興味を持っていただくことが目的であり、決して「バウムテスト」を短絡的に評価する意図を含みません。「バウムテスト」は本来的に深い洞察と信頼関係によってこそ成立し得る技法の一つです。詳細な知見と繊細な感性でアクセスされた方、予めご了承の程宜しくお願い申し上げます!   (innerchild小手伸也)

小手伸也のバウム
小手伸也が予備知識無しで描いた「松」のバウム
三次元構成や描き込み度合いからリアル志向なコダワリ型の人間像、太い幹から強い自我が見える反面、外界との接点である葉の表現がアイマイで、対人関係に流動性が見られる。落下した実や根元の苔にはどんな意味があるのかしら?!(自己診断)



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